大阪市において解体工事業者に依頼する前に行う事柄
解体工事業者に工事を依頼する前に何を行う必要があるのでしょうか。 大阪市では次の3つの手順を踏んでいく必要があります。1.解体する建物、または家屋の情報収集
見積もりの際に、解体工事業者から解体工事を行いたい建物、または家屋の情報を求められます。 必要な情報は、次の通りです。- ・建物、または家屋の階数
- ・建物、または家屋の構造(木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造なのか)
- ・建物、または家屋の広さ(坪数など)
- ・敷地面積
- ・建物、または家屋の前の道幅
- ・隣家との距離
- ・住所(所在地)
- ・解体工事を行う建物、または家屋以外に撤去、取り壊したいものの有無
正確な見積書を作成してもらうためには、できるだけ詳細な数字や情報を解体工事業者に伝える必要があります。 解体工事業者に伝えた建物、または家屋の情報が「おおまか」な情報だと、簡易見積と実際に現地調査した際に出される見積総額が大きく変わってきてしまいます。
2.家財の撤去、家屋内の掃除
家具や家電製品などの家財の撤去を解体工事業者に依頼することもできますが、別料金になることもありますので、依頼しない場合は、事前に家財の撤去や建物、または家屋内の簡単な掃除をしておく方がいいでしょう。なぜなら、補助金を申請した場合は自治体職員の現地調査、そして解体工事業者の現地調査が行われるからです。3.補助金の申請
大阪市は、解体工事に関して解体費用補助制度を平成23年から導入しています。 この補助制度は、「大阪市狭あい道路沿道老朽住宅除却促進制度」と呼ばれている制度で、狭あい道路(4m未満)にある老朽化した住宅(昭和25年以前)の解体費用を補助します。補助費用は、解体費用または大阪市が定める補助基本額の内、低い方の2分の1を予算の範囲内で補助します。補助限度額は、戸建住宅で75万円、集合住宅で150万円、長屋等の一部解体は75万円となります。 補助金を利用する場合は解体工事業者に工事を依頼する前に申請する必要がありますので、お得に解体工事を行いたい場合は、忘れずに自治体に申請しましょう。大阪市において解体工事業者に依頼する時に行う事柄
事前に自分で行う事柄を押さえ見通しが立ったら、解体工事業者に解体工事の見積もりを依頼することができます。 複数の解体工事業者に見積を依頼し比較検討することで、できるだけ安全に、そして安く、解体工事を行うことが可能です。 比較見積もりをする際に、自分で行うべき事柄は次の通りです。1.複数の解体工事業者から見積もりをとる
見積もりを取る際、解体工事業者の次の点を確認しましょう。- ・解体工事の専門業者か(解体工事業登録・建築業許可といった保有資格があるかどうか)
- ・見積もりが詳細かつ明快か
2.解体工事業者の現地調査に立ち会う
現地調査とは、解体工事業者が見積もりを作成するにあたり、解体する建物や家屋、周りの環境などを実際に見て調査することです。 依頼者は、現地調査に立ち会うことで、建物、または家屋の状態、環境等を業者と一緒に確認し、気になる部分は質問しながら、調査内容を確かめることができます。それにより、契約後の行き違いや、想定外の事態を避けることができます。 以下の内容を、現地調査の時に解体工事業者と確認しておくとよいでしょう。- ・作業日数、作業工程について
- ・追加工事の可能性について
- ・解体時においての注意点
- ・解体工事依頼者側で行っておくべき点
- ・費用を安く抑えるための方法・ポイント