解体工事における「整地」の重要性について

大阪市において解体工事を行う場合、「整地」を行うことはとても重要です。
この記事では、解体工事における「整地」について解説していきます。
そもそも、解体工事とは、建物を取り壊して終わりではありません。
整地を行って、はじめて解体工事が完了となります。
「整地」を行うメリットについても解説していきますので、大阪市で解体工事を検討されている方は、是非参考にしてください。

「整地」とは何か

「整地」とは、その名の通り、土地や地面をきれいに整えることです。解体工事を行うと、敷地内には砂利や大きな石、またさまざまな障害物が散乱してしまいます。そうした障害物を取り除いて整えられた状態にする必要があります。
解体工事が完了した後、土地の二次利用として売却、新築工事、駐車場にするケースが一般的です。
そのような土地の二次利用の際、土地を整地しておくことには価値があり、整地の仕方次第で土地の二次利用をスムーズに行うことが可能になります。

「整地」と「更地」の違い

解体工事において、「整地」と同じほどよく使われる言葉に「更地」があります。
「更地」とは、土地に建物が建っていない状態であり、障害物が散乱していたりしても問題ありません。
つまり、「更地」とは、「整地」とは異なり、土地がきれいに整っているかどうかは関係ないということです。土地の二次利用を考えて解体工事を行うのであれば「整地」をして解体工事を完了することをおすすめします。

「整地」の種類

土地の二次利用の方法によって、整地の方法も変わってきます。
解体工事をはじめる前に、依頼する解体工事業者に整地の方法と種類を確認しておきましょう。
整地の種類には次のようなものがあります。
  • ・粗整地
  • ・砕石整地
  • ・真砂土整地
  • ・コンクリート整地
粗整地
「粗整地」は、整地の中でも最もシンプルな整地方法です。
平らな土地にすることに焦点をおいていますが、その方法は一般的に、トンボなどを利用した人力で作業を行います。
地面にゴミや障害物がない状態にすることが目的のため、費用的にも安く済みますし、解体工事依頼者自ら行うことも可能です。
砕石整地
「砕石整地」とは、土地を障害物のない整えられた状態にした後、砕石と呼ばれる石を敷いてきれいな状態に仕上げるところまで行います。
土地を平らできれいな状態にする際、主に重機やローラーなどが使用されます。
そのようにして、土地の高低差をなくし、粗整地よりも、よりきれいな状態に仕上がるのが「砕石整地」の特徴です。
デメリットとして挙げられる点は、「粗整地」よりも時間やコストがかかってしまうということです。
真砂土整地
「真砂土整地」とは、土地をごみや障害物のない状態にした後、真砂土を敷く整地法です。
真砂土を敷くことで、粗整地と比べてさらに整ったきれいな土地になります。
「真砂土整地」のメリットは、土地活用においてさまざまな選択肢を持つことが可能な点です。
例えば、土地の二次利用においてガーデニングを考えているのであれば「真砂土整地」が適しています。さらに、整地したのち土地の売却を考えているならば、「真砂土整地」を行うことで買い手の購買意欲を高めることができるでしょう。
コンクリート整地
「コンクリート整地」とは、土地をコンクリートで整地することです。
外装工事の一環としても考えられますが、コンクリートの他にアスファルトを利用する場合もあります。コンクリート整地は一般的に、解体工事後の二次利用として駐車場にする際、よく用いられる整地方法です。

土地を「整地」するメリット

解体工事後に土地を「整地」するメリットには次の点が挙げられます。
  • ・土地活用の選択肢が増える
  • ・売却価格が高くなる
  • ・再利用のための工事開始がスムーズになる
解体工事後、土地をきれいにして整地しておくことで、ガーデニングや駐車場として利用するのか、あるいは売却するのか、といった選択の幅がひろがります。
すでに建物解体後の土地の活用方法が決まっている場合でも、そうでない場合でも、土地を障害物のないきれいな状態にしておくことは、選択の幅を広げる意味でも有効です。
さらに、土地を売却する場合でも、整地は大切です。
土地の売却価格は、立地条件や面積、そして土地の見栄えの良さも考慮されます。
買い手の購買意欲を高めるためにも整地は重要だと言えるでしょう。
そして、解体工事後の土地の活用方法が決まっていない場合でも、整地してきれいにしておくことで、いざ活用方法が決まった時でもすぐに工事をはじめられます。

まとめ

解体工事後の「整地」について解説してきました。
解体工事は、建物を解体したら終わりではありません。
依頼者は、解体工事が最後の「整地」までを含めて解体工事だということを認識しておく必要があります。
その後の土地活用においても、土地が整地されているかどうかは大きなポイントになります。
整地しておくことで、さまざまなメリットが得られますので、解体工事の施主として最後まで気を抜かず、しっかりと「整地」を依頼することをおすすめします。