大阪市版:鉄筋コンクリート造の建物の解体工事費用について

鉄筋コンクリート造の解体工事には、建物本体にかかる解体費用とは別にかかる費用があります。
解体工事業者から提示された見積書の妥当性を判断するためにも、解体工事費用の項目を把握しておくことは大切です。
見積書の内訳が理解できれば、各解体工事業者の出す見積りを相場と比較することができ、より適切な解体工事業者を選定することも可能になります。
この記事では、鉄筋コンクリート造の建物を解体する際の解体工事費用の項目に焦点を当てて解説していきます。

解体工事費用の項目

鉄筋コンクリート造の建物の解体工事費用の項目には、建物本体の解体にかかる費用とは別にかかる費用があります。
解体工事費用は大きく分けて、以下の4つの項目に分かれています。
  • ・建物本体工事費
  • ・付帯工事費
  • ・その他の費用
  • ・追加費用
建物本体工事費
「建物本体工事費」は、仮設工事と建物本体の解体工事にかかる費用のことです。
仮設工事の項目には、ゲートや散水設備、そして養生シートおよび防災シート、さらに防音パネルセーフティーネットの設置などがあります。
また、忘れてはならない費用として挙げられるのが、山留め工事にかかる費用や工事用機械などにかかる費用です。
建物本体の解体にかかる費用の項目には、内部造作撤去や上屋撤去、そして下屋撤去などがあります。
付帯工事費
「付帯工事費」は、建物本体の解体工事の項目に含まれない解体工事にかかる費用のことです。
付帯工事の項目には、残置物の撤去工事やブロック塀や門扉の撤去、そして物置やカーポートなどの撤去処分、庭木や庭石の撤去処分などがあります。
その他の費用
「その他の費用」は、建物本体の解体工事費と付帯工事費に含まれない費用のことです。
「その他の費用」の項目には、解体工事前に行われる近隣住民への事前挨拶にかかる費用や、解体工事を行うにあたり自治体などに提出しなければならない書類や手続きにかかる費用、そして重機や車両のリース代などがあります。
追加費用
「追加費用」は、地中埋設物や廃材にアスベストが使用されている場合など、その撤去および処分にかかる費用のことです。
特に、廃材にアスベストが使われていた場合、事前調査や法的手続き、アスベスト除去工事のための専門作業技術者の手配や設備などにも費用がかかります。

大阪市において、鉄筋コンクリート造の解体工事費用の相場は?

鉄筋コンクリート造の解体工事にかかる費用の相場は、建物の種類や構造、そして敷地や周囲の状況によっても異なります。
しかし、大阪市内での一般的な解体工事費用の相場は、坪当たりの単価が約3万円から約8万円となっているようです。
しかし、解体方法、そして建物の階数によっても費用は大きく異なってきます。さらに、解体工事を行う際、重機の使用は可能か、地下室があるかどうかなどの要素も関係してきます。
そして、大阪市の中心部になればなるほど費用は割高になる傾向にあるようです。その要因には、近隣住民や交通へ与える影響や人件費などが考えられます。

まとめ

この記事では、鉄筋コンクリート造の解体工事にかかる費用の内訳項目、および解体工事費用の相場を見てきました。
事前に解体工事費用の項目を知っておくことで、各解体工事業者が出す見積りを相場と比較することができ、さらに各解体工事業者を比較検討することも可能になります。
事前に、抜かりなく準備し、費用を計算して解体工事を行っていきましょう。