コラム 大阪市において鉄筋コンクリート造の建物の解体工事の流れとは 大阪市にも多くの鉄筋コンクリート造の建物が存在しています。 鉄筋コンクリート造の建物を解体する場合、どのような手順で解体工事が行われるのでしょうか。 この記事では、鉄筋コンクリート造の建物の解体工事の流れを解説していきます。 事前に鉄筋コンクリート造の解体工事の流れを把握しておくことで、より良い準備を行えるようになるでしょう。 解体工事の流れ 鉄筋コンクリート造の解体工事において7つの流れを見ていきましょう。 ここで挙げた内容は、解体工事を行う環境や建物の状態によって多少の変化が生じる可能性があります。 実際に解体工事を発注する際は、事前に解体工事業者に確認することをおすすめします。 1.現地調査 信頼できる解体工事業者を選定した後、解体工事業者の担当者と現地調査を行うことをおすすめします。 業者は現地調査を行うことによって、正確な見積りを出すことが可能になります。 現地調査では、建物の状態だけでなく、解体工事を行う現地の環境、付近の道路状況や解体工事で利用できる重機の確認、また付帯工事の有無に至るまでを確認します。 解体工事業者の担当者と共に現地調査を行うことで、近隣住民に及ぼす影響や可能性についての認識を共有しましょう。 そして、工事の規模や解体工事の工法についても確認するとよいでしょう。 2.事前の近隣住民への挨拶 解体工事を行う契約を解体工事業者と結んだら、次に行うことは近隣住民への事前挨拶です。 解体工事では、騒音や振動、また粉塵や工事車両の駐車や出入りなどが付きものです。 近隣住民へ与える影響も計り知れません。事前に近隣住民への挨拶を行うことによって、解体工事中にトラブルが起きても、その影響を最小限に抑えることが可能です。 挨拶をして説明を行うことで、近隣住民の解体工事への理解と協力を得ておきましょう。 3.足場設置と養生 近隣住民への事前挨拶の次に行うことは、足場の設置です。 解体工事は高い所での作業を伴うため足場の設置が必要です。 また、粉塵などの飛散防止のため養生シートを設置します。養生シートによって近隣住民への被害影響を最小限にとどめることが可能です。 4.内部の解体工事 いよいよ解体の作業に入りますが、まず内部の解体工事を行います。 内部解体と外部解体では、廃材の種類が異なるため事前に分別するために内部解体をまず行います。この内部解体の時点で、アスベストが使用されている廃材があれば適切な方法で撤去および処分します。 5.上屋の解体工事 上屋とは、建物の基礎以外の部分のことです。 内部解体工事を行った後に上屋解体工事を行います。重機を使用して解体工事を行っていきますが、通常は上階から下階へと解体されていきます。 壁や柱、そして梁などを解体していきます。 6.基礎部分また地中障害物の解体工事 最後に残った基礎部分及び地中に埋まっている障害物の解体工事を行います。 鉄筋コンクリート造の建物は、地中の奥底まで杭が打ち込まれているため、山留め工事を施しながら、基礎部分と杭の解体工事を行っていきます。 また、地中埋設物などがあれば撤去し処分します。 7.整地 基礎部分の解体工事、また地中埋設物の撤去で掘り起こされた土地を整地して更地にします。 更地にすることは土地を売却するときや活用する際に必要なことなので、しっかりと行っておきたいポイントです。 まとめ この記事では、大阪市に多く存在する鉄筋コンクリート造の建物を解体工事する、その流れを解説してきました。 依頼者は、事前に解体工事の流れを把握することで、よりスムーズな解体工事を行えるようになります。事前に工事の流れ把握し、安心できる解体工事を行っていきましょう。