コラム 大阪市での解体工事。鉄筋コンクリートで建てられた建物の解体工事について 現在、大阪市において、多くの建物が鉄筋コンクリートによって建てられています。 鉄筋コンクリートで建てられた建物は、木造で建てられた建物よりも耐久性や耐震性、また耐火性に優れています。それは、鉄筋コンクリートが、圧縮される力に強いコンクリートと引っ張る力に強い鉄筋によって構成されているためです。 しかし、一概に鉄筋コンクリートといっても構造や工法にいくらか違いがあり、それによって解体工事費用も異なってきます。 今回は、鉄筋コンクリートの工法を解説し、どのように解体工事費用に影響を及ぼすのかを考えていきましょう。 鉄筋コンクリートの工法 鉄筋コンクリートで建てられる建物は、鉄筋を中心に外側を合板で囲って型枠を作り、その中にコンクリートを流し込んで造り上げられていきます。鉄筋コンクリート造は、骨組みで支える2種類の構造があります。 ラーメン構造 壁式構造 ラーメン構造 まず、「ラーメン構造」から見てみましょう。 「ラーメン」とは、ドイツ語で「額縁」を意味します。額縁のように、骨組みが一体化して強固な骨組みとなっているのが特徴です。 ラーメン構造による骨組みは強固で、重さや揺れに強く、耐える強さを保ちます。ラーメン構造のメリットは、耐久性や耐火性に優れ、間取りを設計する面で自由度が効くということです。 ラーメン構造のデメリットは、柱や梁が室内に露出してしまうことです。 壁式構造 「壁式構造」について見てみましょう。 壁式構造とは、壁面と床面全体で建物を支える構造のことです。 壁式構造は、ラーメン構造と比べると強度が劣るため、主に低い建物を建設する際に用いられる構造です。 壁式構造のメリットは、柱や梁の露出がなく、スペースを最大限に活用することが可能な点です。 一方、壁式構造は、増改築の際、壁の強度を失わせるようなリフォームは難しいというデメリットがあります。 鉄筋コンクリート造の建物の解体工事費用について 鉄筋コンクリートで建てられた建物の解体工事費用には、定価のような一定の価格は存在しません。 建物の構造や面積、そして立地条件などが関係してきます。さらに、大阪市内の解体工事業者によっても、解体工事費用に差があります。 では、鉄筋コンクリート造の解体工事費用の目安を見ていきましょう。 大阪市において、鉄筋コンクリート造3階建てビルの解体工事費用の目安は、延べ床面積250坪で、総額1,200万円ほどです。坪単価の目安は、5万円ほどとなっています。 さらに、4階建てビルの解体工事費用の目安は、110坪ほどで総額780万円ほどとなっています。坪単価の目安は8万円ほどです。 5階建てビルになると、延べ床面積110坪で、総額1,400万円ほどです。坪単価は12万円ほどとなっています。 このように、解体工事費用には定価というようなものは存在しません。条件によって価格は変化します。 まとめ 大阪市にも、多くの鉄筋コンクリート造の建物が存在します。 老朽化などにより解体工事が必要になる場合は、できるだけ早く解体工事に取り掛りましょう。 解体工事費用は、鉄筋コンクリートの構造によっても、立地条件や建物の面積などによっても違ってきます。 さらに、解体工事業者によっても価格は変化します。解体工事業者の選定の際は、1社の見積りだけでなく、複数の解体工事業者から見積りをとるようにしましょう。 そうすることで、解体工事費用の妥当な相場を知ることが可能です。