実家の空き家の片付けが大変なのはどうしてか?その理由と対策

亡くなった親族から相続した空き家の解体工事をしたいが片付けが大変だ、と考えている方も多いのではないでしょうか。
確かに、空き家となった実家の片づけをしなければと考えただけで憂うつな気分になります。実家の片づけを行うには、強い動機付けが必要です。
今回は、どうして空き家となった実家の片付けができないのか、その理由と対策を考えてみましょう。

いつまで経っても実家を片付けられない理由とは

なぜ実家の片づけは大変なのでしょうか。
その理由をいくつか見てみましょう。
親との思い出
空き家となった実家の片付けが大変な理由の一つに、「親との思い出」があります。
実家の片づけを行ってしまうと、親との大切な思い出も一緒に片づけてしまう、つまり捨ててしまうことになると考えている方も多くおられます。
確かに、今も空き家のままで物を片づけたりせず放置されている実家は、亡くなった親が今もそこに住んでいるかのような錯覚を起こさせます。「ただいまー」と言えば「おかえりー」と返事が返ってきそうです。
空き家となった実家をなかなか片付けられないのは、そんな「親との思い出」が大きな理由なのかもしれません。
他の兄弟たちとのスケジュール調整
兄弟や姉妹がいれば、空き家となった実家の片づけは、自分一人では行えません。
片付けのためになかなか集まってくれない兄弟たちと、スケジュールを合わせなければなりません。協力してくれない兄弟たちをあてにせずに自分だけで片付けをしようと思っても、必ず他の兄弟たちの確認が必要になるものが出てきます。
例えば、昔の写真や、他の兄弟たちの卒業証書などは、それらのものの持ち主である兄弟たちに、捨ててもいいのかどうかの確認を取らなければならないでしょう。
また、両親の持ち物であっても、自分の判断だけで捨ててしまっては、後からトラブルに発展する可能性もあるので注意が必要です。
一日では終わらない
実家の片づけは一気に終わらせたいと考えていても、なかなか終わらないものです。
例えば、粗大ごみや不用品の回収の手続きを自分で行うとなると、巡回する不用品回収の日時を調べて手続きをし、指定された時間に指定された場所に出す、ということを行なわなければなりません。
しかも、粗大ごみや不用品の廃棄は自治体によって、一度に出せる量と数が制限されている場合があります。これは、たいへん面倒なことで一日では終わりません。
今の忙しい時代を考えると、なかなか実家の片づけをしようという気にはなれないものです。

空き家となった実家を片付けるにはどうしたら良いのか

では、どうすれば、空き家となった実家を片付けられるのでしょうか。
その対策をいくつか考えてみましょう。
片付けの順番を考えておく
実家の片付けで重要なポイントは、事前に片付ける順番を決めておくことです。
その場の思い付きで片付けを行っていると、片付けの効率を著しく落としてしまいます。
片付けを効率よく行うための順番をご紹介します。
  1. 外にある物や外に近いところにある物から片付ける
  2. 廃棄するものを外に運びだす動線を確保するために片付ける
  3. 2階建ての住宅であればまず1階から片付ける
以上のような順番で片付けを行っていくことで、片付けの際の物の移動を楽に行えるようになり作業がはかどります。
遺品整理は事前に行っておく
空き家となった実家の片づけはなるべく日数をかけず、一気に終わらせたいと考えておられるでしょう。
そのためには、事前に遺品整理を行っておくことをお勧めします。そうすれば、片付ける際に自分たちの作業の手を止めることはないので、片付け作業がはかどります。
さらに、兄弟の誰かの深い思い出の品を間違って捨ててしまう、というようなトラブルを避けることができます。

まとめ

現在、日本では「空き家問題」が増加しています。
そんな中、空き家の片付けニーズも高まっているのも事実です。大阪市にも空き家の片付け作業や遺品整理を行う業者が、数多く存在するようになってきています。
ですから、大変で面倒な空き家となった実家の片付けを、プロの片付け業者にお願いするのも一つの方法です。
自分達で実家の片付けを行うにしろ、プロの片付け業者にお願いするにしろ、行動を起こすには事前に片付けるための強い動機を持つことが必要です。実際に片付けを行ってみると忘れていたことを思い出したり、新たな発見があったりすることもあるので、大変で面倒な実家の片付けも良い思い出になるに違いありません。