解体工事を検討中なら、早く行った方が良い理由

世間では、食料品やガソリンなど商品の値上がりが続いています。
解体工事の費用も年々値上がりしていますが、今後もその費用は下がることはないと言われています。老朽化した住宅や誰も住んでいない空き家の所有者にとって、解体工事費用の値上がりは大きな問題と言えます。
そこで今回は、家屋の解体工事費用の値上がりの主な理由と対策について考えていきます。

解体工事費用が値上がりしている理由

解体工事の費用は年々値上がり傾向にありますが、今後もその値段は下がることがないと言われています。
産業廃棄物の処理費用の高騰
解体工事費用が値上がりしている最も大きな要因は、産業廃棄物の処理にかかる費用の値上がりです。
数年前に比べて約2倍に値上がりしたと言われている産業廃棄物の処理費用ですが、なぜそこまで値上がりしたのでしょうか。
理由は、国内の廃材処分場の容量が逼迫していることです。近年多発している自然災害、また空き家問題解決のために打ち出された「空き家対策特別借置法」によって廃材処分の需要が高まり、国内の廃材処分場が行き場を失った廃材で溢れています。
それによって、廃材処分の作業効率は低下していき、人件費は高くなり、埋め立て処分価格も値上がりしていく傾向にあります。
人件費の高騰
解体工事費用の値上がりの理由として、他にも解体工事に携わる作業員の人件費の高騰が挙げられます。
解体工事業者において人手不足解消は以前からの課題でしたが、近年、さらに解体工事においての働き方改善に伴い、ますます難しくなっているのが現状です。人件費の高騰に伴い、解体工事の費用も必然的に値上がりしていきます。

解体工事費用の値上がりはいつまで続くのか

解体工事の費用は、現在値上がり傾向にありますが、今後も同じように値上がりしていくものと考えられています。
解体工事現場においては、産業廃棄物処分のための分別作業が煩雑過ぎて、手作業で行なわなければならない状態です。そうなると、自然に人件費も高騰していき解体工事費用に影響を及ぼします。したがって、今現在の時点では、今後も、解体工事費用は値上がりしていくだろうと予想されています。

解体工事費用の値上がり対策

今後、解体工事費用がさらに高騰していくことを考えると、できるだけ早く対策を講じることが必要です。では、どんな対策をとることができるのでしょうか。
産業廃棄物について考えてみましょう。
産業廃棄物処分には費用がかかります。解体工事業者の中には、自社で産業廃棄物を処分してくれる業者があります。産業廃棄物のすべてを自社で処分することができれば、中間マージンが発生することがないので、外部委託している解体工事業者に比べて費用を節約できます。こうした自社で産業廃棄物を処分できるところに解体工事を発注すると、解体工事費用の節約にもつながります。

まとめ

解体工事費用は、今後もしばらく高騰していく傾向にあります。
それでも、解体工事の需要はさらに増えていくと言われています。現在、解体工事を検討している方は、できるだけ早く解体工事を行うことをおすすめします。