解体工事における「付帯工事」とは?

空き家解体工事をしたいけどいくらか掛るかわからない」と考えている方もいらっしゃるでしょう。
家屋の解体工事となると、大掛かりな工事になるので大きな費用が必要になるかもしれません。実は家屋の解体工事において、家屋本体の取り壊し工事だけで終わることはほとんどありません。
実際は、本体家屋取り壊し工事に加え、必要な「付帯工事」が付随してくるため「本体家屋」だけを取り壊せばそれで終わりということはないのです。
解体工事を行うにあたって欠かせない「付帯工事」について解説していきます。

「付帯工事」とは

付帯工事とは何でしょうか。
簡単に言うと「付帯工事」とは、解体工事をする建物または家屋の「本体以外」の部分についての工事のことです。建物本体の解体工事をするにあたって、敷地内の不要な建物、設置物または設備を撤去しなければ、安全で、スムーズな解体工事を行うことはできません。
このために行われる工事が「付帯工事」なのです。「付帯工事」が適切に行われない場合、解体工事自体を進めていくことが困難になります。それだけ、この「付帯工事」は大切で必要なものです。

解体工事において必要不可欠な「付帯工事」

空き家の解体工事において必要不可欠な「付帯工事」ですが、実際にどのようなものが「付帯工事」の対象になるのでしょうか。
解体工事において行われる「付帯工事」には主に以下の4つの内容が含まれます。
・ブロック塀撤去
解体工事を行う家屋の周りに設置されているブロック塀を撤去する工事です。
ブロック塀を撤去する際、廃棄処分しなければなりません。
そのため、ブロック塀を取り壊し、撤去する工事以外に廃棄処分する費用もかかります。ブロック塀に関係した「付帯工事」にかかる費用は、1㎡あたり5,000円から10,000円です。
・庭木や庭石の撤去
解体工事を行う家屋がある敷地内に生えている樹木や設置されている石を撤去する工事です。
この「付帯工事」にかかる費用は樹木のサイズや石の大きさによって異なってきます。樹木の撤去は、一本あたり約8,000円から50,000円ほどかかります。さらに、撤去する樹木の伐採が必要な場合は、解体工事業者の手間が増えるため、費用もさらにかかってしまうことを覚えておきましょう。
・浄化槽の撤去
浄化槽とは、トイレやお風呂などで使用された生活用水を浄化して放流するための機械ですが、解体工事を行うなら浄化槽も撤去しなければなりません。
浄化槽の撤去にかかる費用は、一か所あたり50,000円から100,000円ほどになります。
・アスベストの撤去
解体工事を行う建物または家屋にアスベストが含まれている場合、除去しながら解体工事を進めていかなければなりません。
アスベスト除去にかかる費用は、施行面積によって変わってきます。
例えば、処理面積が300㎡以下であれば、除去費用は20,000円から85,000円ほどになります。
300㎡から1,000㎡であれば、その除去費用は、15,000円から45,000円ほどになります。

まとめ

解体工事と一言でいってもさまざまな項目が含まれていることが分ります。
そのため、解体工事業者から見積もりを取る際、内訳がしっかりと記載されているかを確認しましょう。
内訳が一括で記載されている場合、解体工事を進めている途中、もしくは終了した後に金銭面でのトラブルが起こる可能性があります。
解体工事を依頼する前には、「付帯工事」の内容と、そして「付帯工事」にかかる費用を確認しておきましょう。