解体工事においてのアスベスト撤去
住宅、または建物に吹き付けられたアスベストの飛散を防ぐ方法には大きく分けて二つあります。 一つ目は、飛散防止の環境を整え、アスベストを含む建材を完全に撤去する方法です。 二つ目は、アスベストが飛散しないように建材をしっかりと囲い込み、固化材を吹き付けることで建材の表面に塗膜を作って封じ込めてしまう方法です。 どのような方法を用いるかは、解体工事を行う各現場によって異なってくるため、解体工事依頼者は、事前に解体工事事業者とよく話し合うことができます。大阪市のアスベスト対策
アスベストは、実に多くの建材に使われています。内装の天井材や床材、外壁材などの成形板にも使われていて、その種類は3000種類を超えます。ですから、解体工事を行うにあたって解体工事業者はこのアスベストを考慮に入れ、取り壊し、または撤去する必要があります。 平成17年6月に、アスベストが原因とされる悪性中皮腫などの疾病で、多くの方が亡くなられたことが大きな社会問題となりました。このため、大阪市は、平成17年7月26日に「大阪市アスベスト対策連絡会議」を設置し、当面の緊急対策に取り組み、同年の8月29日には学識者等から成る「大阪市アスベスト対策専門委員会」が立ち上げられました。 さらに大阪市は、市民の健康、不安の解消などを目的として、平成17年12月に「大阪市アスベスト対策基本方針」を制定しアスベスト対策に取り組んでいます。大阪市アスベスト対策基本方針
「大阪市アスベスト対策基本方針」はどのように推し進められているのでしょうか? 大阪市は、各種法令や通知等の趣旨に従い、具体的な取り組みを行っています。次の基本事項について、国の関係機関と連携しながら総合的なアスベスト対策を行っています。- •市有施設対策
- •民間施設対策
- •解体等工事に伴う飛散防止対策
- •解体等工事に伴い発生する廃棄物対策
- •大気環境モニタリング
- •健康対策
- •支援策