コラム 解体工事の依頼先は?地元の解体工事業者に依頼するメリットとは? 解体工事を依頼する場合、全国展開している大規模な解体工事業者に依頼するべきか、それとも地元の小規模な解体工事業者に依頼するべきか、と迷っている方も多いのではないでしょうか。 解体工事は、危険を伴う工事で近隣住民へ迷惑がかかってしまう恐れがあるため、できるだけ信頼できる解体工事業者に工事を依頼したいと思われるでしょう。 この記事では、解体工事業者を選ぶポイントと、地元の解体工事業者に依頼するメリットを解説していきます。 解体工事業者を選ぶポイント 解体工事業者を選ぶ際、何をポイントにして選ぶとよいのでしょうか。 ポイントは、解体工事を行う目的です。 解体工事を依頼できる業者には、ハウスメーカー、工務店、不動産業者、解体工事業者などありますが、ご自身が解体工事を行う目的によって依頼先が変わってきます。 例えば、家を建て替えるのであればハウスメーカーや工務店、解体工事後に土地を売却する予定ならば不動産会社に依頼した方がよいでしょう。 なぜなら、解体工事後の工程がスムーズに運ぶからです。しかし、解体工事の専門業者に直接依頼することも間違いではありません。解体工事の専門業者は、その道のプロですから、安心して解体工事を依頼できるはずです。 注意しなければならない点は、業者の中には悪質な業者も存在するということです。解体工事を行うための許可や登録を行っていない業者も中には存在するので注意しましょう。 地元の解体工事業者に工事を依頼するメリット 全国展開している解体工事業者の場合、その規模の大きさから依頼するにあたっての安心感があるかもしれませんが、多くの場合、実際に解体工事を施工するのは地元の下請け業者である場合が多いです。 そうなると、受注した大手業者と地元下請け業者との間に工事費の2割から3割程度の中間マージンが発生してしまうことになり、その分が解体工事の見積書に上乗せされてしまう可能性があります。一方、地元の解体工事業者に工事を依頼すると、自社施工になるので中間マージンは発生しません。 また、現地と離れた場所にある解体工事業者に依頼した場合、現地までの移動費がかさんでしまい、解体工事費用が割高になる可能性もあります。 解体工事を行う上で、重機の使用は欠かせません。さらに、トラックや作業員の移動も必要になります。その場合、移動に伴う時間やガソリン代、有料道路の使用があればその料金などが発生し、その分コストがかかり、経費として見積書に上乗せされてしまいます。 しかし、地元の解体工事業者に依頼することによって、そのような移動費を最小限に抑えることができます。 さらに、地元の解体工事業者に工事を依頼すれば、トラブルへの対応もスムーズになります。地元の解体工事業者であれば、何かトラブルが発生した場合、担当者がすぐに現場で必要な対応を行うことが可能です。 しかし、現場から離れた規模の大きな解体工事業者は、その距離がデメリットとなり、必要な対応が遅れてしまう可能性があります。 解体工事業者を選ぶ際の注意点 解体工事業者を選ぶ際、必ず事前に確認しておくべきポイントが幾つかあります。 例えば、解体工事業者が、解体工事を行う上で必要な許可や登録を行っているかどうかです。 解体工事業者は、解体工事を請け負う際、「建設業許可」もしくは「解体工事業登録」が必要になるので、見積りをとる際に許可証や登録証の有無を確認しておくことをおすすめします。 さらに、解体工事業者が保険に加入しているかどうかの確認も必要です。 解体工事には常に危険が伴うため、解体工事業者は保険に加入しておくことで、賠償責任を果たすことができるだけでなく、近隣住民とのトラブルにもスムーズに対応することができるようになります。 さらに、解体工事業者を選ぶ際、産業廃棄物の処理が自社でできるかどうかを確認しましょう。 産業廃棄物の処理が自社で出来ない解体工事業者に工事を依頼してしまうと、別途で処理費用が発生する可能性があるので、その分、解体工事費用が割高になってしまいます。自社で産業廃棄物の処理を行うためには、「産業廃棄物処分業」の許可が必要になるので、工事を依頼する前に、解体工事業者に確認するとよいでしょう。 まとめ 解体工事業者の中には、全国展開しているような規模の大きな業者もあれば、地域に根差した比較的小規模な解体工事業者も存在します。 「解体工事業者はできるだけ地元の業者に依頼した方が良い」という意見をよく聞きますが、それにはそれなりの理由があります。 地元の業者に解体工事を依頼するメリットを考慮し、安心で信頼できる解体工事業者に依頼することをおすすめします。